リヨン・インターナショナル・コンクールについて

リヨン・インターナショナル・コンクールは、美食とワインで名高いリヨン市で開催される世界的なコンペティションで「フランス料理シェフ協会 レ・トッケ・ブランシェ」と「ローヌ・アルプスソムリエ協会」の後援を受けています。このコンクールは、醸造家やソムリエ、レストランシェフ、ワインショップオーナーなど、飲料業界の専門家と一般消費者の双方の審査によって、その製品の品質とユニークさを評価するものです。2024年の大会では世界49か国から10,391種類のワイン、ビール＆スピリッツの製品がエントリーされました。
昨年の模様（Instagram）　https://www.instagram.com/p/C43KM9spmOP/

リキュール・スピリッツ部門は2015年に新設され、以来急速に成長を遂げており、この部門では、ウィスキー、バーボン、ブランデー、焼酎、ジン、ウォッカ、ラム、カクテル、リキュール、シェリーなど多岐にわたる159カテゴリーが審査対象となります。審査は、最適な貯蔵条件のもと、ブラインドテイスティングで行われ、100点満点で評価されます。 リヨン・インターナショナル・コンクールの受賞結果は、世界中の酒造業者や愛好者にとって重要な指標となっています。結果は、フランスのワインコンクール監督局の規定に従い、各部門のエントリーのうち、上位33%までの銘柄が入賞対象となります。特に金賞や銀賞の受賞は、その銘柄の国際的な評価を大きく向上させ、販路の拡大や新たな市場への進出を促進する重要な機会となります。

受賞銘柄は、世界中の主要メディアや酒類業界の専門誌に紹介されるほか、8,000以上規模のSNSコミュニティ、6,700人の国際ジャーナリスト、6,400人のバイヤー（ワイン専門店、レストラン、大手流通業者の購買担当者、ソムリエ）、5,200人の輸入業者に対して結果が通知されます。この広範なプロモーション活動により、受賞した銘柄は国内外の市場での認知度が急速に高まり、販売機会の増大が期待されます。 さらに、リヨン・インターナショナル・コンクールの受賞は、単なる名誉にとどまらず、製品の品質保証として機能し、消費者の信頼を得るための強力なツールとなります。特に日本からの受賞銘柄は、アジア地域を超えて世界中の市場で高く評価される傾向にあり、今後もその影響力は拡大していくことでしょう。

コンクールの意義と日本における影響

リヨン・インターナショナル・コンクールは、日本のリキュールやスピリッツが世界的に認知される絶好の機会です。過去の大会では、日本からのエントリーが増加傾向にあり、特に2020年の第10回大会では、日本の13社が28銘柄を出品し、6社8銘柄が受賞しました。これにより、日本の酒造業者が国内外でのブランド価値を高め、さらなる市場拡大に繋がっています。